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Dynamic range of real images II [Equipment]

実写画像のダイナミックレンジについて、分かりやすい画像を見つけました。
Dpreviewの実写画像中のKodak Gray Scale Sheetです。白色から黒色まで、濃度が20等分されています。

画素数がほぼ同じでメーカーが異なるセンサーを比較しました。カメラの機種は、7D markII, Alpha 3000, K-S2です。Alpha 3000とK-S2のセンサーは同じソニー製と思われますので、実際にはキヤノンとソニーに比較になります。

RawTherapeeのニュートラル条件で現像し、8bit TIFFで出力しました。

上から、7D2, A3000, K-S2です。
A3000とK-S2でシートの大きさが異なるのは、撮影範囲が電子補正後を基準にしているためです。
7D2_ISO100_DR.png
A3000_ISO100_DR.png
K-S2_ISO100_DR.png

どの画像でも17と18に輝度差がありません。目視では違いがあるように見えますが、領域の境は印刷濃度がわずかに異なるためです。画像の輝度を実測したところ、領域内部に違いはありませんでした。それ以外の領域は、すべて輝度の実測値に違いがありました。結論としては、実写画像の輝度分解能には、キヤノンとソニーのセンサーで実質的な違いはないと言えます。キヤノンのセンサーは画像1画素に物理的には2画素が対応しますので、ソニーのセンサーと違いがないことは、すごいことだとも言えます。

最後にK-S2実写画像のカラーパターン部切り出しです。
K-S2_ISO100.png
拡大してみると、均一色の部分に結構な数のわずかに暗い画素や明るい画素を見つけることが出来ます。

実は、同じセンサーを使っていると思われるソニーとニコンのカメラの実写画像を比較すると、ニコンのカメラの実写画像には異常画素が明らかに少ないように感じます。製品管理基準が、ニコンはソニーやペンタックスとは異なるのかもしれません。同一メーカーの同一仕様のセンサーだから同じ性能と思い込んではダメですね。


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