Latest 1"-type sensors from Nikon and Sony [Equipment]
Nikon1 V3のレビューがDpreviewに掲載され、スタジオ撮影のRAWデータも公開されました。
1"型センサーではソニーが高性能との評判ですが、Aptina (purchased by On Semi)の新型センサーの実力はどれほどのなのでしょう。
公開されたRAWデータで比較しました。
すべてのRAWは、Raw Therapee4.1.1のamazeアルゴリズムを用いて、カラーボードの同じ場所でWBを設定し、飽和が起こらないように現像しました。
左がRX100III、右がNikon1 V3です。
カラーパターン周辺のグレイ領域を見ると、V3ではカラーノイズが見られます。しかし、分解能では、V3の撮影した画像がRX100IIIを圧倒しています。V3の撮影レンズが、1NIKKOR 35mm f/1.2のためでしょうか。
V3のカラーノイズは、固定パターンではなく単純な輝度ノイズのように見えましたので、RawTherapeeの輝度ノイズリダクションを10/100の設定で掛けてみました。
解像度はほとんど変化させずに、カラーノイズをRX100III程度まで低下できたように見えます。
Dpreviewで公開された測定結果では、両カメラセンサーのS/N比はちょうど1EVの差でした。この差は、後処理の工夫で容易に詰められそうです。RX10やFZ1000よりも、Nikon1 J4と安価になっている1 NIKKOR VR 10-100mm f/4.5-5.6 PD-ZOOMの組み合わせ(組み合わせ価格も同等)の方が楽しめるかもしれません。
1"型センサーではソニーが高性能との評判ですが、Aptina (purchased by On Semi)の新型センサーの実力はどれほどのなのでしょう。
公開されたRAWデータで比較しました。
すべてのRAWは、Raw Therapee4.1.1のamazeアルゴリズムを用いて、カラーボードの同じ場所でWBを設定し、飽和が起こらないように現像しました。
左がRX100III、右がNikon1 V3です。
カラーパターン周辺のグレイ領域を見ると、V3ではカラーノイズが見られます。しかし、分解能では、V3の撮影した画像がRX100IIIを圧倒しています。V3の撮影レンズが、1NIKKOR 35mm f/1.2のためでしょうか。
V3のカラーノイズは、固定パターンではなく単純な輝度ノイズのように見えましたので、RawTherapeeの輝度ノイズリダクションを10/100の設定で掛けてみました。
解像度はほとんど変化させずに、カラーノイズをRX100III程度まで低下できたように見えます。
Dpreviewで公開された測定結果では、両カメラセンサーのS/N比はちょうど1EVの差でした。この差は、後処理の工夫で容易に詰められそうです。RX10やFZ1000よりも、Nikon1 J4と安価になっている1 NIKKOR VR 10-100mm f/4.5-5.6 PD-ZOOMの組み合わせ(組み合わせ価格も同等)の方が楽しめるかもしれません。
OLPFの有無の差も大きいかと思います。
ニコン1で汎用ストロボを手軽に使うことが出来れば、AF-S DX Nikkor 40/2.8Gと組み合わせて手軽なマクロシステムを構築出来るのに、と歯痒い思いです。
by えがみ (2014-07-16 23:09)
> えがみ さん
確かに、ソニーのRX100IIIはOLPFレスとは何処にも記載がありませんね。OPLFがあればその影響は大きいですね。
薄暗い場所のマクロ撮影では、カメラを三脚に乗せ、LEDライト LD-1000を手持ち照明として使っています。フラッシュで手振れを止める様な撮影は出来ませんが…。
by hi-low (2014-07-18 12:19)
1型センサーをどう使うか、各社各様で面白いですね。ニコン1シリーズ、ソニーRX10、RX100シリーズ、パナソニックFZ-1000。応用範囲が広いのはむろんニコン1シリーズで、この結果を拝見しても、1型センサーならニコンかな、と思います。
by 那和秀峻 (2014-07-19 20:20)
> 那和さん
最新のAptinaセンサーになって、ニコン1がレンズ交換式カメラであることが、ようやく魅力になってきたと思います。AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VRを付けてみたいですね。
by hi-low (2014-07-20 23:23)
>hi-lowさん
DxOマークの結果は、”V2搭載センサと大差無し”というような結果でしたが、実際には、画素数増による解像度up、もしくはひどかったノイズが減らされた結果の解像度up が図られていたということでしょうか?
確か以前のaptinaセンサの評価は”ノイズがディテールを潰してしまっている”だったと記憶しています。
もし何等か本質的な改善が加えられているのだとすれば、個人的に非常にこのセンサに興味が湧いてきます。
by imagerマニア (2014-07-21 09:37)
> imagerマニア さん
Aptinaの1"型センサーは、V2の14MよりもV3の18Mの撮影画像に良い印象を持ちました。しかし、DxO markのデータを比較すると、全ての項目でV3の方が悪くなっています。
印象と測定値が一致していません。その原因として、「センサーの画素ピッチが小さくなりディティールが見えてきたにかかわらず、分解能(ディティール)の評価項目が無いため」かなと考えています。あまり小さな画素ピッチは無意味と思っているのですが、そうでもないのかもしれません。
by hi-low (2014-07-21 12:46)
Nikon 1のセンサーは位相差のためにいくつもの筋(ライン)があるはずですが、RAW出力の段階ですでに消されています。いまのカメラでは、そもそもRAW出力であっても加工済みのデータとなると思いますので、そこの処理がずいぶんと変わったということではないでしょうか。これだけ見ただけでは何とも言えませんが、エッヂが強められているように見えます。
それと、RX100IIIの右下、緑にマゼンタの画像で、左上のグリーン部分にはっきりと黒っぽい曲線が見えます。もしかして、超解像とか関係しているのかと一瞬思ってしまいました。
最近、α7の連射速度が遅いのは、RAWデータの出力時に何かしてるんじゃないかと考えるようになりました。写真にリアルを求める方もいらっしゃいますが、実際には所有者が求める画像を提供できるか否かが重要なのでどの段階でどのような加工をするかは判断かなと思うのですが、なにかもやもやしてしまうます、、、^^;
by toshi (2014-07-21 16:56)
> toshi さん
位相差検出素子は、ソニーとキヤノンのセンサーでも補完されていると思います。70Dは特別でしょうが…。
CMOSセンサーはオンチップでかなりの処理が行われているので、本当のRAWデータを出力してくれるカメラは、もはや民生用には存在しないかもしれません。
by hi-low (2014-07-21 18:49)
>印象と測定値が一致していません。
DXOマークの結果を安直に引用(?)したのは良くなかったかもしれません。
皆さんほど厳密なものではありませんが、私も印象と測定値が一致しないことはよくありますので。それにあくまで一指標に過ぎませんから、一致していないから印象が誤りだとも思いません。
>その原因として、「センサーの画素ピッチが小さくなりディティールが見え>てきたにかかわらず、分解能(ディティール)の評価項目が無いため」
確かにDXOマークは分解能の指標はありませんね。
どちらにしても、ソニーの方は20M画素で、Aptinaの方が18M画素で、画素数だけ見ればソニーの方がわずかに多いのに、それでもAptinaの解像感の方が高いというのは興味深かったです。
えがみさんおっしゃる様にローパスレス有無の話なのか、toshiさんおっしゃる様なエッジ強調や超解像処理のようなものが施されているのか。
(ちなみに1インチ18Mで、概略画素ピッチ2.5um□計算ですね)
by imagerマニア (2014-07-21 21:36)
> imagerマニア さん
Nikon1の出力は、RAWでも画素補完が行われているので、ついでに何らかのフィルター処理もセンサーオンチップで行われている可能性はあります。
もしかしたら、メーカーは8ビット以上の階調をもつデータをRAWと言っているだけかもしれません。少なくともキヤノンはそうですね。
by hi-low (2014-07-22 23:33)