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Nikon starts a fundamental restructuring [Others]

ニコンが精機事業(半導体露光装置とFPD露光装置)と映像事業の構造改革を宣言しました。

決算関連資料を見る限りでは、両事業とも営業利益を出しています。しかし、精機事業は半導体露光装置の赤字が、そして映像事業は市場縮小への対応遅れが問題とされています。

精機事業では、市場シェア75%のFPD露光装置で得た利益の多くが、半導体露光装置の赤字補てんに消えているのでしょう。ニコンの半導体露光装置開発は日本の実質的な国策として始まっていますので、その縮小の決定はなかなか難しかったと思います。

映像事業では、高付加価値製品への注力とプラットフォーム化の推進が挙げられています。何が起こるかは想像も出来ません。コンデジは特徴の明確なKeyMissionだけを残し、後は終息させるぐらいのことが起こるかもしれません。

今後のレンズの開発と国内製造拠点となる栃木ニコンの本社・工場と、スマホ用カメラのレンズ製造の大手であるカンタツの本社・工場は、車で20分間ほどの距離(12km)しか離れていません。協業して、NIKKOR銘のスマホ用レンズを開発してほしいなと勝手に思っています。シャープはカンタツの大株主で、カンタツのレンズは鴻海がシャープを買収した理由の一つとして挙げられたほどです。

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hi-low

タイトルに誤りがありましたので、修正しました。
by hi-low (2016-11-10 11:42) 

toshi

今回のリストラは、半導体露光装置でASMLに負けたということよりも、その挽回を諦めたように見えるのが個人的にショックでした。資料に書いてある「競合との性能差を埋められず」といった部分とか、、、

財務が健全な今だからこそ改革を断行するというのは経営的には正しいのでしょうが、液晶ディスプレイ方面のニーズに支えられたFPD露光装置の好調もいつまで続くかを考えると、ニコンは精機事業に変わる柱を早急に作る必要があるように感じます。
by toshi (2016-11-15 03:35) 

hi-low

ASMLのホームページによれば外部調達が製品コストの90%を占めているそうなので、ASMLはほぼファブレス企業で身軽です。それに対して、ニコンは社内の半導体露光装置生産ラインが重荷になってしまったのでしょう。ASMLのレンズ光学系はZeissが供給しているようですが、光学技術を維持するためにニコンも供給するようになるかもしれませんね。

個人的には、2014年からニコンが大株主になった日本電子との協業に注目しています。共に慎重な企業ですが、そろそろシナジー効果が見える製品を発表してほしいです。

by hi-low (2016-11-15 13:44) 

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