Strawberry leaf captured by DP3 and NEX-5N [Small Square World]
DP3 merrillとNEX-5Nのどちらが私の趣味の撮影に向いているかを試してみました。
私は、単なる思い付きなのですが、センサー面の結像で解像度が118 pixels/mm以上(300 dpiで印刷した際に実寸の10倍になります)になるように撮影しています。キヤノンのクローズアップレンズ250Dを付けたDP3 merrillは丁度この分解能で、エクステンションチューブを付けたMicro Nikkor 60mm f/2.8Dを装着したNEX-5Nでは318 pixels/mmです。
DP3 merrillの撮影画像はピクセル等倍で、NEX-5Nでの撮影画像は1/2.7倍に縮小し、使うことになります。
同じ被写体(イチゴの葉、Strawberry leaf)を撮影しましたので、ご覧ください。
DP3 merrillでの撮影結果です。
【撮影条件】
Camera: DP3 merrill, Lens: 30mm f/2.8, Aper.: f/5.6, Ex.: 1/5 sec, Image area size.: 1 x 1 cm
【現像条件】
App.: Sigma Photo Pro 6.3.0, WB: くもり, "コントラスト、シャドー、ハイライト、シャープネスは全て-2”
NEX-5Nでの撮影結果です。
【撮影条件】
Camera: NEX-5N, Lens: AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D with an extension tube, Aper.: f/5.6, Ex.: 1/2 sec, Image area size.: 1 x 1 cm
【現像条件】
App.: RawTherapee 4.2.346, Demosaic: amaze, Sharpness: RL deconvolution + micro contrast, WB: 5032K
SPPの現像パラメーターはメーカーお進めの値が0のようで、ほとんどの項目を最低値の-2にしないと、私には強調が過ぎると感じられました。私の現像でも、DP3 merrillはピクセル解像していることが分かると思います。NEX-5Nの画像は、DP3 merrillの7倍以上のピクセルを縮小していますが、解像感はDP3 merrillと同程度です。
DP3 merrillのセンサーはすごいと感じます。しかし、実際に使ってみると、NEX-5Nに変えてDP3 merrillを使う気にはなりませんでした。その理由は、使いこなしでカバーできないほどにカメラシステムが未完成な点です。まず、背面液晶での常時拡大表示を選択できませんが、これはマクロ撮影では致命的な欠点です。スライダーを使ったフォーカス合わせができません。つぎに、現像ソフトウェアのSPPはmerrillセンサーデータの色温度を数値で設定できませんが、これも木陰などの照明光の色に偏りがある場合が多いマクロ撮影画像の現像では大きな問題です。せっかくグレーカードを撮影しても、現像時に色温度と色偏差を補正することができません。
DP3 merrillでは、カメラにまかせて撮影しSPPにまかせて現像すると、ピクセル解像した目を見張るような画像が得られます。しかし、そこに少しでも自分の意志を入れようとすると、とたんにとても不自由な思いをすることになります。
シグマはセンサーを変えたdp Quattroではなく、操作系をブラッシュアップしたDP merrill mark2を開発すべきだったと、より強く思うようになりました。
私は、単なる思い付きなのですが、センサー面の結像で解像度が118 pixels/mm以上(300 dpiで印刷した際に実寸の10倍になります)になるように撮影しています。キヤノンのクローズアップレンズ250Dを付けたDP3 merrillは丁度この分解能で、エクステンションチューブを付けたMicro Nikkor 60mm f/2.8Dを装着したNEX-5Nでは318 pixels/mmです。
DP3 merrillの撮影画像はピクセル等倍で、NEX-5Nでの撮影画像は1/2.7倍に縮小し、使うことになります。
同じ被写体(イチゴの葉、Strawberry leaf)を撮影しましたので、ご覧ください。
DP3 merrillでの撮影結果です。
【撮影条件】
Camera: DP3 merrill, Lens: 30mm f/2.8, Aper.: f/5.6, Ex.: 1/5 sec, Image area size.: 1 x 1 cm
【現像条件】
App.: Sigma Photo Pro 6.3.0, WB: くもり, "コントラスト、シャドー、ハイライト、シャープネスは全て-2”
NEX-5Nでの撮影結果です。
【撮影条件】
Camera: NEX-5N, Lens: AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D with an extension tube, Aper.: f/5.6, Ex.: 1/2 sec, Image area size.: 1 x 1 cm
【現像条件】
App.: RawTherapee 4.2.346, Demosaic: amaze, Sharpness: RL deconvolution + micro contrast, WB: 5032K
SPPの現像パラメーターはメーカーお進めの値が0のようで、ほとんどの項目を最低値の-2にしないと、私には強調が過ぎると感じられました。私の現像でも、DP3 merrillはピクセル解像していることが分かると思います。NEX-5Nの画像は、DP3 merrillの7倍以上のピクセルを縮小していますが、解像感はDP3 merrillと同程度です。
DP3 merrillのセンサーはすごいと感じます。しかし、実際に使ってみると、NEX-5Nに変えてDP3 merrillを使う気にはなりませんでした。その理由は、使いこなしでカバーできないほどにカメラシステムが未完成な点です。まず、背面液晶での常時拡大表示を選択できませんが、これはマクロ撮影では致命的な欠点です。スライダーを使ったフォーカス合わせができません。つぎに、現像ソフトウェアのSPPはmerrillセンサーデータの色温度を数値で設定できませんが、これも木陰などの照明光の色に偏りがある場合が多いマクロ撮影画像の現像では大きな問題です。せっかくグレーカードを撮影しても、現像時に色温度と色偏差を補正することができません。
DP3 merrillでは、カメラにまかせて撮影しSPPにまかせて現像すると、ピクセル解像した目を見張るような画像が得られます。しかし、そこに少しでも自分の意志を入れようとすると、とたんにとても不自由な思いをすることになります。
シグマはセンサーを変えたdp Quattroではなく、操作系をブラッシュアップしたDP merrill mark2を開発すべきだったと、より強く思うようになりました。
2枚の写真を見て、解像感が高いのは明らかにDP3のほうですね。それにしても、NEX-5Nのほうの写真の左側、真ん中からやや下のかけての部分ですが、そのすぐ右に比べて急激に解像感というか、ピントがぼけているように見える点が気になります。
私は何台ものカメラを使っていますが、ソニーとオリンパスは画をいじることにためらいが無いようで、どうしても人工的な印象が付いてまわるのですが、それが頭に浮かんできてしまいました。^^;
余談ですが、、、
私もDP1を持っていますが、操作系はまったくダメですね、、、 オートフォーカスがいまいちなのでマニュアルで撮ろうとすると、液晶の解像度の低さがネックとなって思うようにいきません。結局、いじれるのは露出調整ぐらいなのでスナップ用途が中心になるのですが、スナップだったらもっと便利なカメラがいっぱいあるという、、、><;
画は魅力的なんですけどねぇ、、、
by toshi (2015-11-29 09:59)
> toshi さん
仰る通り、解像感はDP3 merrillがNEX-5Nよりも上です。
絞り値が同じなのにNEX-5Nでフォーカスの変化が激しいのは、撮影倍率がDP3 merrillの2.7倍もあるため、被写界深度が逆に1/7程度になっているためです。
DP merrillは背面液晶の画素数が少ないため、フォーカスが少し外れた際の太い線が目立ち、ジャストフォーカスがどこなのか判別が付きません。また、カードへの書き込みが遅いために、手動フォーカスブラケティングをする気が起きません。
拡大表示をボタンに割り当てる方法はないのでしょうか?
せめて30秒間で良いのですが…。
by hi-low (2015-11-29 23:16)