Rethinking the colors in DP Merrill and dp Quattro [Equipment]
DpreviewがシグマDP1 Merrillとdp2 Quattroのスタジオ撮影画像を公開しました。
その結果は、いろいろな点で衝撃的です。
エッチングの絵や印刷された文字の解像は素晴らしいです。しかし、濃い緑色の樹脂製植物模型は写真ではなくほぼ絵画と化しています。以下に紹介するように、Foveonの積層センサーは緑とグレーの区別が苦手で濃い緑が黒になってしまうため、それが隈取りとなり絵画的な画像になるようです。
DP1 Merrillの公開RAWデータをSPPを使って、WBオートの設定で現像しました。
まずは、カラーパターンです。このパターンの色はそれなりに再現していると感じます。
DP1 MerrillのRAWは、各層の輝度値をシリコンの深い層からRGBの順番で格納しています。したがって、カラーパターンの部分を層間で比較すれば、各層の色に対する感度が分かります。以下では、層をRGBの順で縦に並べています。
緑色とグレーには、どの層にも肉眼で分かるほどの輝度の違いないように感じます。言い換えれば、かなり微妙な輝度比で緑を判定しているようです。
また、何れかの層が飽和すると色の推定が困難になるためか、RAWの輝度はかなり抑えめでした。輝度を持ち上げていることも、コントラストが強くなる理由の一つでしょうね。
手持ちのDP3 Merrillのポテンシャルを充分に引き出すのは、なかなか大変そうです。
その結果は、いろいろな点で衝撃的です。
エッチングの絵や印刷された文字の解像は素晴らしいです。しかし、濃い緑色の樹脂製植物模型は写真ではなくほぼ絵画と化しています。以下に紹介するように、Foveonの積層センサーは緑とグレーの区別が苦手で濃い緑が黒になってしまうため、それが隈取りとなり絵画的な画像になるようです。
DP1 Merrillの公開RAWデータをSPPを使って、WBオートの設定で現像しました。
まずは、カラーパターンです。このパターンの色はそれなりに再現していると感じます。
DP1 MerrillのRAWは、各層の輝度値をシリコンの深い層からRGBの順番で格納しています。したがって、カラーパターンの部分を層間で比較すれば、各層の色に対する感度が分かります。以下では、層をRGBの順で縦に並べています。
緑色とグレーには、どの層にも肉眼で分かるほどの輝度の違いないように感じます。言い換えれば、かなり微妙な輝度比で緑を判定しているようです。
また、何れかの層が飽和すると色の推定が困難になるためか、RAWの輝度はかなり抑えめでした。輝度を持ち上げていることも、コントラストが強くなる理由の一つでしょうね。
手持ちのDP3 Merrillのポテンシャルを充分に引き出すのは、なかなか大変そうです。
ここ<http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/interview_dcm/20140920_667241.html>に出ている分光特性を見ると、Green光が入射したときにGreenの出力が0.8に対して、RedとBlueも0.5くらいの出力があります。GreenとGrayの区別が苦手な理由が分かりますね。
by hmb (2015-11-17 22:29)
すみません。URLの後ろに余分なコードがありましたので、改めて張り直しました。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/interview_dcm/20140920_667241.html
で、グラフはこちらですね。
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/667/241/html/008.jpg.html
確かに、これを見ると難しそうですねぇ、、、
by toshi (2015-11-18 02:35)
> hmb さん
> toshi さん
分光特性の情報をありがとうございます。
基はFoveonの発表論文に掲載されているグラフですね。グリーンはすべての層に感度がありますので、強い輝線を持つ光源では色の再現が難しいでしょう。
Foveonセンサーは、スタジオ撮影には不向きのようです。
by hi-low (2015-11-18 12:41)