Now we are able to demosaic the X-trans pattern freely! [Equipment]
少しフォローアップをさぼっていたら、RawTherapeeの4.1.39がX-trans配列のデモザイクに対応していました。
早速、X-trans配列のX-Pro1とX-T1、そしてベイヤー配列のX-A1を比較しました。
RAWデータは、Dpreviewの公開データです。
上段左から、X-Pro1、X-T1、
下段がX-A1です。
X-trans配列の2機種で赤バックに青ラインのパターンに、中心を30°程の角度を持って取り囲んだ特徴的なモアレが発生しています。ベイヤー配列のA1では、モアレは直交方向に発生しています。
このモアレは、ベイヤー配列ではRとBの各色で最も近い同色画素は直交方向ですが、X-trans配列では配置角度の異なる二つの画素が同程度の距離に存在するためでしょうか。
今回のRawTherapeeによるX-trans配列の現像結果を、Dpreviewのサイトの掲載されているJpegやRAWの画像と比べると、RawTherapeeが自然な画像と感じました。それでも、ベイヤー配列のA1に勝るとは感じません。X-trans配列機の評価が高いのは、X-trans配列の優位性ではなく、富士フイルムのJpeg画像作りの上手さのためでしょう。
早速、X-trans配列のX-Pro1とX-T1、そしてベイヤー配列のX-A1を比較しました。
RAWデータは、Dpreviewの公開データです。
上段左から、X-Pro1、X-T1、
下段がX-A1です。
X-trans配列の2機種で赤バックに青ラインのパターンに、中心を30°程の角度を持って取り囲んだ特徴的なモアレが発生しています。ベイヤー配列のA1では、モアレは直交方向に発生しています。
このモアレは、ベイヤー配列ではRとBの各色で最も近い同色画素は直交方向ですが、X-trans配列では配置角度の異なる二つの画素が同程度の距離に存在するためでしょうか。
今回のRawTherapeeによるX-trans配列の現像結果を、Dpreviewのサイトの掲載されているJpegやRAWの画像と比べると、RawTherapeeが自然な画像と感じました。それでも、ベイヤー配列のA1に勝るとは感じません。X-trans配列機の評価が高いのは、X-trans配列の優位性ではなく、富士フイルムのJpeg画像作りの上手さのためでしょう。
富士フィルムのサイトには、X-Trans CMOSセンサーについて「モアレの発生原因を根本から解決する新発想のフィルター配列」と書いてありますが、こうやって見るとまったくそのようなことは無いのですね、、、 ここまでとは、ちょっと意外でした。
これを見てしまうと、富士フィルムの作る絵が欲しいのであれば、価格も十分にこなれているX-A1が実は一番お買い得なのかなと思います。
by toshi (2014-07-30 07:02)
> toshi さん
参照しているカラーパターンは、モアレと偽色を引き起こし易いのだと思いますが、私もX-trans配列のデモザイク結果は意外でした。
X-trans配列は、モアレを根本的に解消するのではなく、様々な方向に弱く発生させることで目立たなくするのかなと思います。
by hi-low (2014-07-30 17:48)
X-trans配列が登場した時、早い段階でモアレの出るパターンが著名サイトで叩かれると思っていたのですが、思った程の話題はなく、驚いています。
やはりX-trans配列を使いたいですし、モアレを絶対に避けたいシーンでは、手動のフォーカスブラケットかなと思います。
by えがみ (2014-08-04 22:40)
> えがみ さん
X-trans配列はRGBの全てで画素の繰り返し周波数が2つ以上ありますので、周期構造を撮影しても強いモアレは出にくいと思います。
Xシリーズのカメラ内jpegの色が良かったことと、X-trans配列をそれなりの画質でデモザイクできるソフトウェアが無かったため、これまではモアレが問題にされなかったのでしょう。
個人的には、赤や青が主な色の被写体のディティールが、X-trans配列でどれほど写るのかを知りたいですね。ベイヤー配列でも赤のバラは明らかに分解能が落ちますので…。
by hi-low (2014-08-05 01:07)