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Effective aperture size [Equipment]

以前、AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8Dで等倍撮影した際の被写界深度を実写で比較したことがあります。
開放F値は5.0で、絞るにつれて被写界深度が大きくなりました。

ところが、同じ60mmマクロであるM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroの等倍撮影時の被写界深度は、メーカー公表値で開放F値2.8から最小F値22までセンサーから18.9~19.1mmで一定です。
したがって、M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroの有効光束は、等倍撮影時にはF22の絞り開口径よりも細いことになります。つまり、このレンズは、等倍撮影時に絞りで被写界深度がコントロールできません。
レンズの理論分解能は開口径が大きいほど良くなり、実際には収差との兼ね合いでF5.6やF8でピークになります。しかし、このレンズは等倍時の実行絞り値がF22以上なので、分解能は期待しない方が良さそうです。

M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroはインナーフォーカスです。インナーフォーカスはレンズ全長が一定でAFの高速化が可能など使い勝手は向上しますが、補正光学系がないと焦点距離が被写体との距離で変動しますし、タムロンの最近の特許申請でもインナーフォーカスマクロレンズの近接撮影での性能は決して良くありませんので、個人的にはマクロレンズには不向きだと思っています。
AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8Dのフォーカス機構は、古典的な全体繰り出しと近距離補正の組み合わせです。この仕様の方がインナーフォーカスよりも近接撮影での性能が良いのなら、ぜひ作り続けて欲しいですね。


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