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Is Capture NX-D reliable? [Equipment]

NikonがCapture NX-Dをver. 0.9.2 Betaにアップデートしました。
最初のバージョンを試した際には、デフォルトのノイズリダクションが強かったためか、現像した画像がねむい印象でした。今回のバージョンアップは、仕様がかなり変わったようでしたので、Dpreviewで公開されているD7100のRAWデータを現像してみました。

NX-Dはver. 0.9.2 Betaを利用しました。現像時の設定は、輪郭強調を最低にし、レンズ色収差の補正をon/offしたことを除いて全ての補正をoffにしています。
RawTherepeeは4.1.1を利用し、輝度をNX-Dの現像と合わせるためにゲインをかけていますが、それ以外の全ての補正をoffにした設定で現像しました。
ホワイトバランスはカメラの測定値を使っています。

左から、NX-D(色収差補正off)、NX-D(色収差補正on)、RawTherapeeです。
D7100_Straight_CC_RT.jpg
赤バック上の青リング(右上)が、NX-Dによる現像画像ではリンギングのために立体的に見えます。

色分解の結果です。並び順はカラー画像と同じです。
Rチャネルです。
D7100_Straight_CC_RT_red.png

Gチャネルです。
D7100_Straight_CC_RT_green.png

Bチャネルです。
D7100_Straight_CC_RT_blue.png

黒バックに白のリング(左下)が、NX-Dではベイヤー配列のデモザイク結果とは思えない画像になっています。ベイヤー配列センサーでは、Gチャネルとそれ以外のチャネルは空間分解能が異なるはずなのですが、NX-Dはモノクロセンサーで撮影したような均一な画像を作り出しています。画像内の色判定を行い、モノクロ領域は色の再構成を行わずに輝度値で画像を作っているのでしょう。

NX-Dの初期バージョンには、私のように分解能が悪いという意見が多数寄せられたのでしょうね。
それにしても、今回のバージョンは分解能が向上したのではなく、分解能が良く見える画像を「創っている」ように思えます。NX-Dは市川ソフトラボラトリーのSILKYPIXが基のようですが、あまり処理に凝らずに正攻法でデモザイクを行って欲しいですね。市川社長がプログラマーなので、凝らずにはいられないのかもしれませんが…。
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コメント 4

toshi

うーん。わずかに色を含んでいるんだけど、モノクロっぽい写真というのはどうなるんでしょう? 写真を撮る立場からすると、ちょっとイヤな仕様かもしれません。^^;
by toshi (2014-06-02 08:37) 

hi-low

> toshi さん

NX-Dの配布元(ニコン)や供給元(市川ソフトラボラトリー)が考える良い写真なのかもしれませんが、次のバージョンにはデモザイク処理とホワイトバランスを合わせるだけのニュートラルモードを用意して欲しいですね。
by hi-low (2014-06-02 12:50) 

kofuji

カメラ雑誌等の画質評価、ユーザーの画質評価も第一にシャープなこと、そしてノイズが少ないことなので、特殊なデモザイクであっても方向性はユーザーニーズに合っていますね。
SILKYPIX Developer StudioやSILKYPIXの各社向けバンドルソフトの、諧調や色の再現性を整える絵づくりはND-Xと異なるでしょうが、デモザイクも同じなのか(同じにするのか)興味があります。
by kofuji (2014-06-04 07:17) 

hi-low

> kofuji さん

画像を複数領域に区分し、それぞれに最適と思われる処理を行うことは、ユーザーニーズもありコンデジでは一般的になっているように感じます。しかし、個人的には、RAW現像にその思想を持ち込んでほしくないと思っています。

現状のNX-Dはフリーのβ版ですので、製品版まではRAW現像に対するニコンの思想は分からないかもしれません。
by hi-low (2014-06-05 12:28) 

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