SSブログ

Nikon develops a PDAF sensor to combine with Global shutter and HDR mode [Patent]

ニコンが、位相差検出画素の構造を発展させ、グローバルシャッターと開口率向上および HDR を可能にする回路の特許を申請しています。

グローバルシャッターと開口率の向上
【公開番号】特開2017-103696(P2017-103696A)
【公開日】平成29年6月8日(2017.6.8)
【発明の名称】固体撮像素子及び撮像装置

HDR の実現
【公開番号】特開2017-103603(P2017-103603A)
【公開日】平成29年6月8日(2017.6.8)
【発明の名称】撮像素子、撮像装置、及び撮像方法

JPA_429103603_000003.gif
実施形態に係る撮像素子を示す図

一般的な撮像面位相差検出画素は、一部が遮光されているため、開口率は小さくなってしまいます。
そこでニコンは、上図のようにキヤノンの Dual Pixel CMOS と同様に一つのマイクロレンズ下に複数の PD を配置し、位相差検出時にはその内の一つだけから読み出して瞳分割を行い、画像撮影時にはすべての PD の電荷を回路的に一つのキャパシタに集めてグローバルシャッターを実現する回路を設計しました。
この回路は、PD 毎に露光時間を変えることが可能なので、HDR 撮影にも応用できます。

登場が年末ごろと噂されているニコンの大型センサのミラーレスカメラに、このような機能を持つセンサが搭載されるかもしれませんね。

nice!(2)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 3

hinden563

これは興味深い特許出願ですね
by hinden563 (2017-06-12 13:35) 

kofuji

キヤノンの特開2001-250931「固体撮像装置およびこれを用いた撮像システム」の審査請求は未請求になっているようです。
by kofuji (2017-06-12 20:19) 

hi-low

> hinden 563 さん
ニコンのミラーレスがどのようなセンサを搭載するのか、楽しみですね。

> kofuji さん
情報ありがとうございます。
キヤノンの Dual Pixel CMOS 構造の特許申請は、2007年6月26日にみなし取下になっていたのですね。公知として、類似技術の特許化を抑える戦略でしょうか。

by hi-low (2017-06-12 21:30) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

Sony starts to devel..Raspberry in summer ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。