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Too much distortion [Technology]

Sony DSC-RX10は、"ズーム全域F2.8を実現した、大口径カールツァイス「バリオ・ゾナーT*」レンズ"を誇っていますので、その撮影画像の画質には当然期待を持ちます。DpreviewでRAWデータが公開されましたので、早速現像したところ、個人的には期待外れな結果になりました。

まずは公開データの全体です。
RX10_iso100_full.png
一見して分かることは、糸巻型の強い歪曲です。撮影時のレンズ焦点距離は30mmとなっていますので、決して広角ではありません。

いつものパターン部です。
RX10_iso100.png
分解能は良いのですが、方形に切り出せないほどの歪みと色収差があります。
すべての焦点距離で歪曲と色収差の電子補正を行うことを前提で、レンズ光学系が設計されたのでしょう。

決して小さくはないレンズですが、1型センサーでも、電子補正無しで全域f/2.8の8.3倍ズームをあの大きさにまとめるのは難しいのでしょう。しかし、個人的には"Carl Zeiss"銘にふさわしいレンズとは思えません。
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コメント 3

toshi

実売でも10万円超え、しかもツァイスの名前を冠したレンズの性能としては少々意外です。ツァイスといえども高倍率ズームは難しいのでしょうね。それにしても、ちょっと、、、


by toshi (2014-03-22 22:52) 

えがみ

ズームレンズは広角側で樽型、望遠側で糸巻状になることが多いので、Dpreviewの人が歪曲がゼロになる中間の焦点距離を探してくれたら良かったですね。
それでも色収差が多めなので、Zeissの名前を与えるのは考え物だと思います。

by えがみ (2014-03-23 01:11) 

hi-low

> toshi さん
> えがみ さん

焦点距離15mmでの撮影画像もRAWが公開されていましたので、確認したところ、まだ糸巻型の歪曲が見られました。多分、広角端から望遠端に向かって、糸巻型歪曲が強くなっていくような光学設計なのだと思います。
電子補正前提なら、広角側の画角は充分に使え、望遠側はトリミングでよりアップになりますので、撮影画角で問題が起こりませんね。

残念ながら、レンズ一体型カメラの"Carl Zeiss"銘は、単体レンズとは基準が別なのでしょう。
by hi-low (2014-03-23 22:25) 

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